【提言】「投票証明書」をデジタル化し、マイナンバーカードと紐付けよ

マイナンバーカードをなんとか普及させたい方々の「努力」が続いている。みんなが持ってて、みんなが必要としている健康保険証と合体させれば、マイナンバーカードの普及が進むのではないかと考えた人がいたようで、そのように政府が旗を振ってる。

そしてマイナンバーカードを作れば、何万円も金券がGetできますよ、というキャンペーンまで行われ。みんなそれに群がってるわけで。

ひとつ思ったんだけど、民主主義を推進する主要な手段として選挙がある。選挙に参加する方法を投票と呼ぶ。この国に民主主義を普及させようと考える人であれば、誰人たりとも、ひとりでも多くの有権者に選挙に、投票に参加してほしいと思うはずだ。

もし、何かしらの理由から、この国の投票率が低迷したままでいい、と考える輩がいたとしたら、それはハッキリ言って、民主主義の敵だと思う。間違いない。

で、忙しく撮影の仕事に向かうクルマの中でボーッと考えた。なぜ政府は、マイナンバーカードの普及には予算を何兆円も注ぎ込むのに、投票率を上げるためには、そこまで本気にならないんだろう。

もちろん毎回の国政選挙には何百億というお金がかかっていることは、よくわかっている。選挙のたびに各レベルの選挙管理委員会がそれなりの予算を使って「選挙に行きましょう」というキャンペーンを行っていることも知ってる。

でも、マイナンバーカードの促進にカネを注ぎ込むようなカタチで、アメとムチじゃないけど、たとえば選挙に行ったらメリットがある、選挙に行かないとデメリットがある、というわかりやすいカタチで、選挙への参加を促してきた、という歴史を、この国は持っていない。それはいったい、なぜなんだろう。まあ、歴史的な背景は、そのうち考えるとして。

世界のさまざまな国では、選挙に行ったらメリットを与えたり、逆に選挙に行かないとデメリットを与えたりということがあるという。畠山理仁さんの書籍でも紹介されてた。オーストラリアでは、投票に行ったらホットドッグがもらえるとか。

逆に、こないだあったブラジルの大統領選。ブラジルではなんと国外在住の国民も選挙は義務で、選挙に行かないと罰金を科せられるという。すごくね? 日本の在外投票は、飛行機で投票用紙を運んでくるのに間に合わないみたいな話もあるらしいというのに。

で、ここからは、あたしの感動的な提言を書く。

いまも投票を済ませると、「投票証明書」みたいな小さな書面がもらえるという。あたしはもらったことないけど。その書面を持ってお店とかに行くと、なんか商品が割引されたりってサービスが各地で行われているらしい。それはそれで本当に素晴らしいこと。もっともっと広がってほしいこと。

だったら、投票証明書をデジタル化し、マイナンバーカードと紐付ければよくね?というのが今回のあたしの提言の内容。誰が投票したかどうかは、それなりにデジタル化されていると思われ。できれば、投票行為のすぐあとに「投票済み」の印がデジタルデータとして役所に届くといい。それこそマイナンバーカードを投票所に持参すれば、そこでカードをピッとやれば、即座に「投票済み」の印が役所のデータベースに登録されるはずだと思われ。

そしてその、私は今回の選挙に参加しましたよ!という情報をスマホのマイナンバーカードアプリで確認できれば、さまざまな企業のアプリと連携させて、いろいろなメリットが享受できるようにすればいいのだと思われ。たとえば、イオンで5%割引とか。別にイオンじゃなくてもいいけど。笑

さまざまな企業のメリットとしては、民主主義に参加してる人を積極的に応援してる企業という認知を社会から受けることができる。

そして、ここからはやや怖い話になるけど、18歳になって選挙に参加できるようになってからのすべての選挙の投票の有無が一覧で確認できたとしたら、それは成熟した民主主義の担い手として、市民としての大きな勲章になるのではないか。もしかしたら就職活動に有利に働くということも考えられる。逆に選挙に参加していない人を差別するのがNGといった議論も沸き起こることだろう。

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