ふだんは某政党と某宗教団体をdisってばかりのこのサイト、たまには違うことを書こうと思った。ていうか、ネタ的に、昔からある螢雑想 https://jagabata.net/wp/ でもいいと思うんだけど、でも広い意味では政治に無関係ってこともないかと思い、こちらに書くことにした。ちなみに本当にどうでもいい話だが、ふだんはヒラノギ明朝の美しさに惹かれてMacintoshで書いているのだが、メインの液晶モニターをEIZOの32型4Kに替えたら、Mac mini 2012の出力が追い付かずにアレなので今日は仕方なくWindowsで書いてます。游明朝好きじゃない。
それはそれとして。そうそう、我が家は田舎なので、いまだにプロパンガスなんですよ。というのは正確ではないか。父親の時代から、何度も都市ガスに替えませんか、というお誘いは、このへんを仕切ってる京葉ガスからいただいてた。でも工事費が高額なのと、あとは面倒くさいのとで、いままでそのままきちゃったわけで。たぶん近所のご家庭はみんな都市ガスなんじゃないかな。長期的に見たら都市ガスのほうが割安なの、考えればわかるのにね。まあ僕もたぶんあと何十年も生きないと思うので、いまのままでいいか、と思ってますが。
で、あるときふと思ったんです。そういえば母ちゃんが元気な頃からプロパンガスのガス屋はずっと同じところだけど、値段って安いんだろうか、と。たまたまそこに検針票のペラ紙があったので、見てみたら、基本料金が1,500円で、重量料金が1立米570円って書いてある。1月は5.7m3使ったので消費税込みで4,749円。
前にどっかに書いたかもしれないけど、うちはけっこう前から風呂釜が壊れてて、ずっとお風呂を沸かして入ってない。幸いなことに給湯機能だけは生きてるのでシャワーと、あとはガスコンロで煮炊きするのにガスを使ってる。でもあたしはご存じの通り、独り暮らしだし、冬場とはいえガス暖房を使ってるわけでもないのに5,000円近いのって高くね?って直感的に思ったのよ。
いっぺん疑問に思うとオグラさんの行動は速い。ウェブで検索したら、エネピっていうプロパンガスの価格比較サイトがGetした。そりゃああるよね。引っ越しだって電気代だって保険だって、なんでもかんでもネットで価格を一律に比較されちゃう時代。プロパンガスだけが例外なんてことはありえない。そのサイトを見てたら、すぐに驚愕の事実に目が釘付けになり。基本料金はそんなに変わらないんだけど、1立米あたりの従量料金のほうが300円弱からズラリと並んでおり。
さっそく電話をして聞いてみた。この値段は、このサイトを通して申し込んだ場合の価格で、1年間はこの価格を保証しますと。そして客はガス会社をいつでも自由に替えられることができると。
それを聞いたら、替えない手はなくね?
善は急げとばかり、いちばん安かったガス屋さんにソッコー申し込んだ。そしたらメールとSMSで、お客さまの担当営業が決まりました!なんて高らかに届いたあとで、いま契約してるガス屋と業務提携してるので、やっぱりダメです、みたいな。
それが2回続いた。なんだこれ?もしかしてうちは永遠にいまのガス屋に縛られ続けなければいけないのか、と絶望的な気持ちになってエネピに電話した。そしたら、ガス屋もお互いのアレで業務提携とかよくしてるので、客の取り合いを防ぐために、そういうことにさせていただいているんです、という説明で。あたしが知りたいのは、じゃああたしが申し込めるガス屋さんはいったいどこなの?ということで。
そしたら何社かリストを出してくれて。そのいちばん安いところに申し込んでみた。そしたら基本料金は1,650円で(ちょっと不確か)、従量料金が308円だったかな。笑
何日か後に契約に来てくれた営業マンの方は、なかなか爽やかで信頼できそうな方で。その方がいうには、いま契約してるガス屋が、ほば間違いなく引き留めに来ますから、覚悟しておいてください、と。
あたしも基本的には「怖い物見たさ」を信条としてるので、それはまあ楽しみにしてます、とテキトーに答えておいた。
そしたら!来たのよ!今日!!
いつものようにメグスパに行って、そのあとご飯を食べてレモンサワーを嗜んで、メルカリに出品する商品の写真を撮っていたら、ピンポンが鳴り。はい、って返事をすると、名乗らずに男が玄関のドアの前に立っている。どなたですか?ってわざと大きな声で聞くと「●●の者ですが」と。いま契約してるガス屋の人で。
ドアを開けずに、なんですか?って聞くと「いまガスの切り替えでトラブルが大発生してるんですよ!」みたいな。最初から怒気を含んで。なんかいろいろやり取りしてたんだけど、ラチが開かないのでドアを開けたら、キムタクみたいな、あるいは某大手芸能プロダクションでタレントを連れて独立したマネージャー氏によく似たイケメンのテカテカしたにいちゃんが立っており。彼が言うには、ネットでいってる激安価格は最初だけで、すぐにあっという間に値上がりして、うちに戻ってくるお客も多い、みたいな。いや1年間は料金保証っていってるし、すげー値上げしたら、またガス屋を替えればいいだけの話だし、といって話を終えた。あたしは適当にいなしたけど、お年寄りの世帯とかは、ああいうのがガーってきたら怖くてガス屋を替えるのを思いとどまっちゃうかもな、と思った。
ドアを閉めた後、そっこー2階の寝室でベッドに入ってiPhoneでいまのガス屋に電話した。そしたらいつも電話に出る(と思しき)女性が出て、プロパンガスの部門の人に変わる。その男性とけっこう話した。
どうしてこんなに高いんですか?って聞くと、うちみたいな中小は仕入れ価格の面で不利でして、みたいな正直な物言いで。おたくはガソリンスタンドもやられてますよね?ちなみにどこで、と聞くと、国道296号線の八千代市の入口のすごく安いガソリンスタンドもそのガス屋が経営しているそうだ。どうしてガソリンはあんなに安く?と聞くと、ガソリンの値段は出光が決めてるので、ガス屋にはどうすることもできない。うちは単に営業を委託されてるだけ、と。
だったらプロパンガスもそうできればいいのにね。
ぶっちゃけ、おたくの売りはどこあたりにあるのですか?と尋ねると、ガスが凍結したとか、トラブル発生の際には24時間、駆けつけます!ときっぱり。ああ、なるほど。たとえばガスボンベが爆発しちゃったら後の祭りだし、ガスが出ないので夜中でも駆けつけてくれというモチベーションは僕にはないので(せいぜい仕事に出る前に朝シャンできないくらいだし)、あたしがもっと歳を取って、ガス屋さんに万全のトラブル対応を期待するようになったら、またお願いしますわ、とお伝えして話を終えた。
あ、そうそう、なんかおたくのほうから、怖いにいちゃんがきたんですけど、というと、はい、みたいな。ああいうの、逆効果なので、やめたほうがいいですよ。彼は社員じゃなくて業務委託みたいな感じですよね、歩合でアレしてる。ガス屋の変更をストップできれば1件何万円みたいな、と聞くと、そのとおりです、みたいな。
あと、月イチで小冊子の●●イフみたいなのが入るけど、あんなの誰も読まないからやめたほうがいいですよ、そのぶん1円でもガスを安くしたほうがいいですよ、っていうと、電話の向こうの男性も同じ意見だって。まあ会社のオーナーとかオーナー夫人とかが嬉しがってやってるんだろうな。絵に浮かぶよ。けどいまは昭和じゃないし、悪いけどネットでありとあらゆる情報にアクセスできる時代だから、人から押しつけられた印刷物なんか誰も見ないよ。あまりにも暇を持て余しているお年寄り以外は。
そんな話をして、無事に切り替えは終えられた、かな?笑
不思議なことに、自宅の電気も数十年の東京電力の呪縛を捨て去り、とりあえずauでんきにしてみた。値段がそんなに変わらないだろうことは承知してる。twitterにも書いたけど、月々の電気代を可視化したかったのだ。ネットで気になったら確認できるようにしたかった。なんか東京電力も以前はできてたような気がするんだけど、サイトとかIDとかPWDとか、よくわかんなくなったので、電気会社を替えることで強制キャンセルしたわけ。
もうひとつは、市内の施設に入ってるうちの母ちゃんの電気代の支払いもあたしの銀行口座かデビットカードで引き落としになってるんだけど、自宅の電気代と、どっちがどっちかわからなくなってたので、自宅のほうを電気会社を替えることによって母親の電気代を確認したかった。以前は施設から送られてくる施設費の請求書に電気代の領収書も同封されてたんだけどなあ。もしかしたら一斉に紙の領収書が廃止になったのかも。まあいいけど。
ということで、ひさしぶりの爪とぎは、これにて終了。
それなりに、満足できたかな。笑